北海道日本ハムファイターズ2014年総括

2014年も残りわずかとなりました。


ファイターズは今シーズンを3位で終え、CS1stステージでは2位のオリックスを破り惜しくもファイナルステージでソフトバンクに敗れてしまいましたが、最後の最後まで諦めない姿勢を見せてくれました。


稲葉、金子誠選手の引退や、小谷野、大引選手のFA移籍など寂しい話題もありましたが、田中賢介選手の復帰も決まりましたし、有原投手を始めとした新人選手の活躍を大いに期待したいですね。


というわけで改めて今年のファイターズを振り返っていきたいと思います。



先発投手陣は開幕ローテだった吉川、武田勝斎藤佑樹投手がなかなか結果を残せず、去年のチームの勝ち頭であった木佐貫投手が出遅れる中、2年目の大谷(11勝4敗 防御率2.61)、3年目の上沢(8勝8敗 防御率3.19)、ルーキーの浦野(7勝4敗 防御率3.68)、中村勝(8勝2敗 防御率3.79)若手投手達が活躍してくれたのが大きかったです。

今季から加入したメンドーサは、7勝13敗と負けが大きく先行しましたが好投しても援護に恵まれないことも多くQS率はハムの先発投手陣でもトップだったので来年はもっと勝てると思っています。

そして、やはり今年は大谷投手の活躍が本当に凄かったですね。
5月13日の函館での対西武戦ではプロ初完封、6月4日の対広島戦では丸選手の打席でパ・リーグ史上最速である160km/hを計測し球場を沸かせました。
その後も交流戦で160km/hを4試合連続で計測したのは本当に凄かったです。

7月9日の対楽天戦では毎回の16奪三振で球団のタイ記録に並び、8月3日の対SB戦では
李大浩選手の打席で161km/hを計測。
7月16日の対西武戦で勝利した後は4試合勝てない試合もありましたが、8月26日の対SB戦では高卒2年目にして2桁勝利を達成。

10月5日の最終試合の対楽天戦では、銀次選手の打席でNPB公式最速タイ記録である162km/hを計測し自己の最速記録を更新しました。

打者の方では、自身の誕生日である7月5日の対ロッテ戦(QVCマリン)でプロ入り初の1試合2本塁打を記録。

9月7日の対オリックス戦(京セラドーム)では、10号本塁打放ちNPB史上初となる同一シーズンの2桁勝利&2桁本塁打を達成するなど凄まじい活躍を見せてくれました。

投手と打者両方で結果を残してるのは本当に凄いですね。
来年は更なる活躍を期待してしまいます。


リリーフ陣ではシーズンを通して安定したピッチングをしてくれた谷元投手の存在が本当に大きかったと思います。(52試合登板 防御率1.59)
身長167cmと小柄な投手ですが、数々のピンチでチームを救ってくれました。

来日1年目のクロッタも後半は調子を落としましたが、序盤は安定したピッチングでチームを支えてくれました。

そして、チームに残留が決まり来季のキャプテンに就任した宮西投手。
今年は大事なところで打たれる場面も目立ちましたが、ルーキーイヤーから7年連続で50試合以上登板し、チームにとっては必要不可欠なリリーフ左腕。

来年も投手陣を支えていって欲しいですね。

抑え投手は武田久投手が結果を出せない中、増井投手が頑張ってくれました。
5月、6月は連続で救援に失敗するなど不調でしたが7月以降は安定していました。
来年はシーズン通して安定したピッチングをして欲しいです。


野手の方では主軸の陽岱鋼中田翔の存在はやっぱり大きかったです。
陽は打率.293 25本塁打 85打点 と好成績を残し、守備でも好守で何度もチームを救ってくれました。
ただバッティングの調子にムラがある選手なので、シーズン通して安定したバッティングをして欲しいですね。(CSの絶不調はなんだったのか・・・)

中田は打率.269 27本塁打 100打点で打点王のタイトルを獲得。

打率は物足りなさを感じますが4番としての仕事を果たしてくれたと思います。
特にCSでは4試合連続のHRなど、良いところで打ってくれて素晴らしかったです。
来年は30本塁打以上を打って本塁打王のタイトルを獲って欲しいです。


今年は西川、中島卓也選手などの若手野手の成長も窺えました。
西川は43盗塁で初の盗塁王のタイトルを取得。
序盤は長打を狙いすぎた結果か三振がかなり目立ってましたが、スタメンから外され復帰して以降はリードオフマンとして出塁することを考えたバッティングができていたと思います。
打率は.265と物足りなかったですが、来年は3割打ってもらいたいです。

中島卓也はシーズン途中からは完全にセカンドに定着。
バッティングが課題の選手でしたが今年は打つ方でも頑張ってたと思います。
相手投手の球を何球もカットしてファールで粘ってたのが強く印象に残っています。
ソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦の勝ち越しタイムリーは感動しました。

サードの小谷野選手が怪我で離脱後は、捕手の近藤選手がサードで頑張ってくれました。
去年はライト、今年はショートも守るなどユーリティーな選手ですが、サードの新外国人も加入し来年はどこを守るのか注目ですね。

捕手では鶴岡選手がソフトバンクに移籍し、正捕手の大野選手の不調や近藤選手がサードを守ることが多かった中、巨人から金銭トレードで加入した市川選手の存在は大きかったですね。
来年も投手陣を引っ張っていって欲しいです。

 若手だけでは無く中堅、ベテラン勢の活躍も忘れてはならないです。

小谷野選手は怪我から復帰後は代打などで非常に良いところで打ってくれました。
開幕戦のサヨナラタイムリーは強く印象に残っています。

大引選手も序盤は得点圏でよく打ち、キャプテンとしてチームを支えてくれました。

二人ともファイターズを去るのは残念ですが、移籍した球団でも頑張って欲しいと思います。

そして、今年で引退した稲葉選手、金子誠選手。
ファイターズにとってはとても大きな存在であったこの二人が現役から退くのはとても寂しいですが、チーム一丸となり来年も頑張って欲しいと思います。

白村、谷口、渡邉諒、石川慎吾、岡大海など将来的に楽しみな若手選手も多いので来年どんな活躍をしてくれるのか今からわくわくしますね。



来年も日本ハムファイターズの躍進を期待しています。